むし歯の原因・病態
- ①ミュータンスレンサ球菌等のむし歯原因菌が、母親などから口腔内に伝播
- ②食事中の糖類、特にスクロースの存在によって、菌体周囲に粘着性のあるグルカンが形成され、歯の表面に付着
- ③歯の表面に付着した歯垢(パラーク)内に存在する細菌から産生された酸によりアパタイトが脱灰される
- ④食事の主に糖質をエネルギー源としむし歯病原菌は増殖
- ⑤この段階で生成される有機酸、主に乳酸菌によって歯のエナメル質の脱灰が生じる
むし歯は、以下の3つの要素が原因であると言われています。
- 1.歯質
- 歯質は一人ひとり異なります。歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促進するフッ化物を利用したり、唾液の分泌を促進するためによく噛むことが大切です。
- 2.細菌
- むし歯菌が出す酸で歯が溶かされるのがむし歯です。歯磨きでむし歯菌を減らすことが大切です。
- 3.糖分
- 糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、むし歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送ることが大切です。